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GENERAL WORKS

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ヴィンテージを再現することに追及したTシャツ

TOKYO BASE 以下 T)今日はよろしくお願いします。

GENERAL WORKS 真謝(まさ) 以下M)宜しくお願いします。

T)最初にGENERAL WORKS(ジェネラルワークス)を立ち上げたきっかけを教えてください。

M)僕は基本的にアパレルのグラフィックをメインで仕事をしてるんですけど、その仕事の中にTシャツのプリントとかがあって、こだわってプリント作っても、有りもののボディに載せると安っぽくなるんですよ(笑)ヴィンテージが好きなので、いかにヴィンテージっぽい物を作れるかを考えてて、先方さんに柄も含めて提案すると、気に入ってもらえるんですけど、仕上がったものを見せられると、それじゃないなあっていうのがずーっとあって(笑)なので資金を貯めながら、仕事の合間に、ブランドのネーム考えたり、マークを何十個も考えたり。そうやって温めながら構想から6,7年色んな物を見ながら、下げ札はこういったのがいいなーとかちょっとずつ出来上がっていった感じです。だから立ち上げるまでにパッパとはしてないです。ネームタグもかなりこだわってて、今だと大体メインはポリだと思うんですけど、綿を使ってるんですよ。洗いとかかけたらクチャってなるんです。そういうのを作れる所は今なかなか無いんですけど。

T)真謝さんはいつ頃からファッション業界に入ったんですか?

M)そうですね…26歳の時からですね。

T)元々はアメカジ系のテイストが好きでそういったブランドで働いてたんですか?

M)そういうわけではないです。元々は10代のときにパンクが好きで(笑)グラフィックの専門学校に行って、大阪でグラフィックの会社で働いてたんですよ。

T)そうだったんですね。アパレル業界に入ったのは何かきっかけがあったんですか?

M)その当時、天王寺でサンデーアートマーケットっていう、自分の作った物しか売ってはいけないマーケットがあったんですよ。その時は雑貨とか作って売ってたんですけど、どうせだったら服も作って友達と参加しようっていう話になって、新聞紙にマジックでパターンを書いて、生地を切って強引に縫って。そんな感じで作ってました(笑)それでも、その時インディーズブームで、パンクっていうのもあってボロボロなのがかっこよくて(笑)意外と作れるなーって思って、ハマっちゃったんですよ(笑)それで自分で会社の近くにアトリエ借りました。会社帰りに問屋で一反(いったん)生地を買ってから事務所に戻って、新聞紙にマジックで書いたパターンを作って、アメ村のショップに持っていって、置いてもらってたんですよ(笑)そうしたら、そこのアメ村の店でも売り上げが上がって来て、もっと欲しいっていうので、工場にはどうやって出すんやろみたいな。こんな新聞紙じゃあかんやろって。一から全部手作りで、パターンも全く習ってないし(笑)それでもう、会社辞めて、エスモード学園っていう服飾の学校に入ったんですよ。その時はミシン一つで服が作れるって思ってなくて、全く知らないからこのアームホールとかどうやって縫うの?みたいな(笑)それも作ってみよって思った時に、解体していったら、あっこうやって縫えるんやって知るっていう(笑)

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T)当時はパンクロッカーみたいな格好してたんですか?(笑)

M)パンクロッカーでしたね。髪の毛バシーンで(笑)ラバーソールにスリムパンツに革ジャンみたいな(笑)ちょっとだけ音楽もやってましたね(笑)その後、国が変わってアメカジの方に行きましたね。古着とかの部分も影響して。

T)その後はどんな仕事をしてたんですか?

M)大阪の学校行ってた時に途中で辞める予定だったんですけど、学校の特待生で東京に呼ばれたんですよ。それで東京来てエスモードの裏組織みたいなのがあるんですけど(笑)広告代理店みたいな所に預けられたんですよ(笑)君のブランド作るからみたいなので、ちょっとバブル時代だったんです(笑)一応預けられて広告代理店の手伝いをしてたんですけど、一向に立ち上がらなくて、毎日キャバクラ連れてかれて(笑)これしたいんと違うんやけど~っみたいなね(笑)で、まぁ一年くらいして、これ始まらないなって思って、じゃあもういいですって言って、そこから自分で色んな仕事を。だから東京来てから就職してないんですよ。そこ以外(笑)その後はグラフィックの仕事やったり、Tシャツのプリントやったり、洋服の企画をやったりのらりくらりとやりながら(笑)

T)ジェネラルワークスの立ち上げは真謝さん一人で?

M)経営している株式会社バッファローっていうのはアパレルを中心とした企画会社をやってるんですけど、その中でジェネラルワークスの生産背景とか作ったりしながら一日何時間か時間作ってちょびちょび(笑)一人でやってます。多くて今まで3人くらいの時しかないので。

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T)ジェネラルワークスはどんなコンセプトなんですか?

M)実は1950年ネブラスカ州のイーグルシティーの下着メーカーがジェネラルワークスっていう設定なんですよ。その下着メーカーのデッドストックが出て来たよっていうコンセプトで、その下着メーカーが色んな所の企業のプリントをしてTシャツを納めるっていう会社だったていう裏ストーリーを作ってます。だから、柄にはジェネラルワークスっていうのをあんまり入れてなくて、架空の学校や私設軍からロゴを依頼されて製作する、企業ロゴTシャツブランドみたいな。で、実際にベストジーニストとコラボをして、ベストジーニストTシャツっていうのをやってるんですよ。ベストジーニストのホームページでも買えますし、今は有名人がサインしてオークションにだすみたいなチャリティーにも参加してます。

T)今後もコラボレーションでの展開をされるんですか?

M)実際に企業Tシャツ風にしながら、本当の企業とコラボしつつ、今後はライセンス物みたいなのもできたらな、とは考えてます。例えばコカコーラとかとできたら面白くなってくるかなって。ブランドとTシャツ屋さんの中間っていうんですかね、ただの有りもののTシャツじゃなくてブランド力はあるけれども、Tシャツ屋さんではないみたいな(笑)今でもベストジーニストのホームページ行くと、販売サイトはジェネラルワークスが載っていますね。

-ショールームが併設された無機質なMTGルームで、うっすら流れてるRadioも気にならないくらい僕達は、盛り上がった。二人の緊張も解けてきたのか、まるで子供の様に無邪気に真謝さんは溢れる自分のこだわり、遊び心を丁寧に語ってくれた…僕もその話を聞きながら気持ちがどんどん高揚してきているのがわかった。

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