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DERIVE

最低の履き心地から最高の一生モノを世に・・・

Guest : Hisashi Miyashita

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TOKYO BASE 以下 T.B)今日は宜しくお願いします。ヒサシさんがブーツにのめり込んだきっかけってなんだったんですか?

DERIVE 宮下ヒサシ氏 以下 宮下)もともと、ブーツが好きでっていう形ですね・・・

T.B)いつ頃から履いてたんですか?

宮下)10代ですね、、、アメカジだったりとか、そういうまぁ、、、渋カジっていうんですか?その時代を、、、っていう感じですね。

T.B)当時は渋カジスタイルにブーツを合わせていたんですね。そこから本格的にブーツに触れたのは…?

宮下)WESCO(ウエスコ)に入ったっていうのが経緯なんですけど。

T.B)WESCOにはいつ頃働いたんですか?

宮下)20代です。5年働いてましたね。

T.B)それは販売員としてですか?

宮下)販売員としてですね。と、、、まぁ、一年に一回とか研修でアメリカ行ったりとか、大阪で修理の、、、はい。

T.B)実際に制作の過程もその当時から?

宮下)やりつつだったり。販売の方が主だったんですけど、、、はい。

T.B)ブーツの制作に関して、学ぶ場所はあったんですか?

宮下)当時は無いですね。独学でっていうのが多かったんですけど。雑誌を見てとか、、、まぁそうっすね。WESCO辞めて、数年の空白期間があったんですけど、その時に自分で作ったりとか、今の工場に師匠が居るんですけど、そこで勉強してって感じで。今はその人が工場長兼、職人さんとしてやってくれてるんですけどね。

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T.B)ヒサシさんがブーツを作りたいなって思ったのはどんなきっかけだったんですか?

宮下)ブーツが好きだから、、、ですね(笑)服はもう自分の周りで、色んな人がやってるんで、その人達が最高の服を作っているので、自分がかっこいいと思ったものを着るだけでいいやって。でも、靴だけは僕のこだわりで、革靴、、、長く履ける一生ものを世に出したい、、、まぁみんなに履いてもらいたい!って思ったからですね。

–カントリーロックのBGMが時間を忘れてしまいそうになるくらい気持ちよく店内に流れる。ウッド調の店内に輝き並ぶブーツ達。堂々としたヒサシさんの声が強くこだまする、、、僕はDERIVEの立ち上げについて触れていった・・・

T.B)DERIVEを立ち上げたのはどんな経緯だったんですか?

宮下)経緯ですか?、、、やっちゃおう!みたいな感じですかね(笑)いや、、、自分やっぱり、、、WESCOに居たっていうのがバックボーンになってしまうんですけど、あそこはワークブーツカンパニーなんで、仕事をする為のブーツブランドなんですけど、日本においては仕事で履かれてる方って少なくて、振り幅的にはファッション、、、でWESCOを履いている。それはネームバリューだったり、歴史があるからなんですけども。じゃあファッションに特化したブーツブランド、革靴のブランドがあってもいいんじゃんって思っちゃったんですよね。エンジニアブーツとかもあるんですけど、ちょっとワーク感が消えた、スタイリッシュな形だったりとか、、、そういうのを取り入れて、色々研究に研究を重ねて1から木型を起こして、皮も起こしつつ、色々とあーでもないこーでもない言いながら作っていったんですけど。

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T.B)一作目は思考錯誤やっぱりあったんですか?

宮下)ありますよ(笑)何個も、、、何回も作り直してるんで。エンジニアブーツにおいては。一番最初のやつは店に飾ってあるんですけど・・・。

T.B)手で作ったものですか?

宮下)手で作ったのは縫製が汚かったりとかなんで、あまり出せないんですよね。表には。(笑)職人さん立ち会いの元出来ない所はちょっとやってもらったりとか。

T.B)ブーツは手縫いなんですか?

宮下)いや、これはもうミシンですね。手縫いでもできるんですけど、、、時間が・・・。

T.B)ミシンはどこかで習ったんですか?

宮下)やってないです。独学です。

T.B)服を縫うミシンとブーツのミシンってかなり違うんですか?

宮下)全然違います。厚さも違うんで、半端じゃない、、、大変ですね。

T.B)やっぱり力がいるんですか?

宮下)力ってよりかは、、、服より僕は皮を縫う方が繊細さが必要かなって思っちゃうんですよね。

T.B)繊細なんですね(笑)どういう皮が縫いやすいんですか?

宮下)薄い皮は、、、もう、、、あれなんですけど。ウチの結構厚いんですよ。2.5mm~3mmくらいの厚さの皮を使ってるんですけど、厚皮を縫えるミシンってなかなか無いんですよ。

T.B)じゃあミシンって特殊なんですか?

宮下)形は服縫うミシンと同じ様なミシンなんですけど、パワーが違ったり、針が違ったりとか。

T.B)DERIVEの立ち上げはヒサシさん一人だけだったんですか?

宮下)いや、店長(永田 毅 氏)と一緒に、、、(永田氏は)元々BACK DROP(バックドロップ)店長やってて、やるから一緒に苦労しないかって(笑)

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T.B)じゃあ一緒に動きだしたんですね(笑)店を立ち上げたのはいつ頃ですか?

宮下)2015年の5月、、、まだ1年経ってないんですけど。

T.B)お店の場所を原宿にしようと思ったのはどういう経緯で?

宮下)ファッションの聖地っていうのが、一番やっぱ大きかったっていうのと、、、ここが空いてて駅近かったんで…(笑)

T.B)お店を立ち上げるにあたって大変だった事はあります?

宮下)いや全てですね・・・。やれる所は自分たちでやってるんで、天井とかペンキ塗りとか。

T.B)これ全部ヒサシさんと永田さん二人でやられたんですか?

宮下)手で、、、友達とかに本当に色々助けて頂いたりとか。業者さんも先輩なんですが、床とか出来ない所だけプロ任せですね。

T.B)DERIVEの名前はどんな由来があるんですか?

宮下)語源が“派生する”っていう意味の“derive”から取っていて、川が枝分かれするみたいに、ブーツブランドとして色んな所に派生していって、僕たちがいいと思ってる事が世に通用すればな。っていう意味合いを込めて。

T.B)ちなみに全てオーダー制なんですか?

宮下)カスタムオーダーなんで。今ある形(モデル)から配色変えたりとか、糸の色変えたり、ソール変えたりなんで。実際に来ていただいて足のサイズを測るところから、物自体を見てもらって。一番わかりやすいのでツートンにしたり、、、人それぞれ、やっぱり色んな考えがあると思うんで、そのお客様のフィルターを通して考えてもらってます。

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T.B)今はどれくらいバリエーションがあるんですか?

宮下)最初は7型だったんですけど、1型去年の年末くらいにマウンテンブーツを・・・。これはカスタムとして、2色の形にしたんですけど。あえて、、、山を本格的に登れる様に。ソールも色んなバリエーションの中から選んで頂いたりとか。本当に自分好みの自分だけの一足が作れるようにしてます。

T.B)もう一生物ですね。

宮下)一生履けますね。ソール交換さえすればですね。

T.B)レディースも扱ってるんですよね?

宮下)そうです。20cmからやってるんで。

T.B)ヒサシさんの一番のオススメの形ってありますか?

宮下)もう全部ですね(笑)

T.B)愚問でしたね(笑)

宮下)はい全部ですね(笑)まぁそのぉ、、、人それぞれのライフスタイルがあると思うんで、そのライフスタイルに落とし込んでいただくっていう形が、やっぱり一番必要不可欠かなって僕は思うんで、バイク乗ってる人だったらエンジニアとか、スーツ着てる人だったらウィングチップとか。枠にとらわれないで。

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T.B)オーダーとる時は、その人のライフスタイルを聞きながらなんですね。

宮下)聞きます、勿論。バックボーンだったりとか、どういうのがあるんだろう?接客の時点で聞きますし。それはまぁウチの店長が上手い具合にやってくれてます。

T.B)DERIVEのこだわりってなんですか?

宮下)MADE IN TOKYOですね。ウチは。浅草に自社工場があるんで。浅草の工場で作ってって形ですね。一応MADE IN TOKYOっていう形で、ひとつのコンセプトとして。

T.B)(店内を見渡し)色々な部品や皮があるんですね。

宮下)そうですね。パターン数だけで言ったら何万通りになっちゃうんで、、、本当に究極の自分だけの一足っていう。製法も一応こだわってグッドイヤーウェルト製法っていうのを使ってるんですけど、ウェルト部分さえ変えれば、ソールもずっと変えていけば、長く一生履けるんですよ。ブーツの上と下が分離するんです。

T.B)色々の製法があるんですね。

宮下)ウチは全部グッドイヤーウェルト製法です。前居たWESCOとかはちょっと製法が違うんで、ソール交換をしちゃうと2、3回くらいでダメになってしまうんですよ。。。WESCOはもちろん良いブーツブランドなんですけど、DERIVEはそれを上回らないと(笑)全てを上回って、技術的な部分もそうですし、軽さだったり、まぁ原材料の質だったり、クオリティ自体を全て上に行く様にしてます(笑)

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T.B)凄く長く履けるんですね。でも革の手入れとか難しいですよね・・・。

宮下)それはもうレクチャーしますからご安心を。ウチのプロフェッショナルが(笑)履き込んでいくと味が出るっていう、、、食べて噛めば噛むほど、、、と一緒で。新品は最低の履き心地の状態なんで。履いて段々自分の足の形に革が馴染んでくる。そしてようやく、本来の自分の足の形っていう。

T.B)そうなんですね、、、新品は最低の状態なんですね。ヒサシさんの私物の中で一番古いブーツって年代的にどれくらい古いものがあるんですか?

宮下)年代で言っちゃえば、1910年代のブーツがあるんで。ヴィンテージブーツですね。エンジニアブーツが出来た時代がその40年代なんで。その前まではみんなレースブーツが主流なんで。

T.B)DERIVEのブーツを手に入れるのはここのお店だけですか?

宮下)今の所、対面のみでネットはやってないです。採寸してっていうのが、、、一番なので。で、お客様の足に合った一生物のブーツっていうのを売りにしてるので。ネットで、、、てなっちゃうとできないので。

T.B)来てもらわないと手に入らないという事ですね。今後新しい型を考えてたりしてるんですか?

宮下)まぁ、、、そうですね。ポストマンシューズ系だったりとか。まぁ後は、革物の履物っていうのでやってるので、サンダルとかも考えてはいます。夏ってやっぱりエンジニアって暑っ苦しいじゃないですか。ただまぁ革自体良い革使ってるんでそこまで蒸れる事はウチないんですけどね。

T.B)今後のDERIVE展開は?

宮下)世界征服?(笑)そんな感じでいいっすか?(笑)ブーツで!ブーツで世界征服(笑)ブーツ界でテッペン取れたらなって、、、そのつもりではやってるんですけど。

T.B)いやぁ、、、今日は素敵な話しありがとうございました。世界征服楽しみにしてます(笑)

宮下)(笑)今日はありがとうございました。

好きだからこそ、その人に合った一生モノのブーツを提供したい。十人十色その人の最高の一点モノを提供していく。老舗ブランドのWESCOで働いてたこそ、それを超えるモノを追究して目指す。ヒサシさんの自信と愛が溢れる空間と商品に囲まれたDERIVEに居た時間は、僕の中でブーツへの興味を駆り立てた・・・。

『DERIVE』
http://derive-tokyo.com/

Photographer:Reika Figuigui

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