Mar 04,2017
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TOKYO BASE以下 T.B)星さんと川崎さんの出会いや、ファッションに触れたきっかけはなんですか?
Mahogany Chameleon川崎 以下 川崎)僕がまだ10代の時に、星さんが上野の洋服屋さんで働いてて、当時僕は、CISCO(シスコ) やUINON(ユニオン)でレコードをディグした後に洋服を見にB-BOY SHOPとかスニーカー屋をよく回ってたんですけど、行きつけのB-BOY SHOPに当時ドレッドで、ペイズリーのバンダナ巻いて、ラルフローレンのポロベアーとか92年のニットとか着ている人がいて、「この人ヤベェな」って思って話しかけたのが星さんでした。最初は怖い感じだったんですけど、いい人で僕もしょっちゅう通う様になって、仲良くなった感じですね。
T.B)それはいつぐらいの話しなんですか?
川崎)1999年から2000年くらいですね。
T.B)星さんはずっとそこで働かれてたんですか?
Mahogany Chameleon星 以下 星)はい。高校卒業してから働いてました。
T.B)ちなみにお二人の地元はどちらになるんですか?
星)地元は北区の赤羽です。
川崎)僕は文京区なんですけど、ほとんど上野よりで歩いて5分くらいでアメ横に行けたので遊ぶ場所はずっと上野でした。
T.B)そうなんですね。じゃあお客さんと憧れのスタッフさんっていう関係からスタートしたんですね。そこから遊び仲間になっていったんですか?
川崎)そうですね。仲間っていうか、、、僕が付いて回ってて、当時、星さんは趣味でDJとかもやってたんで、色んなDJの人とか紹介してもらったりして、一緒にクラブ行く様になったりして、僕も20代に入ってから原宿でアパレルやりだして、一緒に買い付けにNYとかに行く様になったりして。
T.B)へぇ~活動はどんな事されてたんですか?
川崎)だいたいクラブ活動ですね笑。週3くらいは夜になると、みんな星さんの家に集まって夜中の渋谷へ。。僕は完全にHIPHOPしか行かなかったんですけど、星さんはHOUSEダンスもやってたんで、HOUSEのパーティーとか行って。そこで僕も色々教えてもらって。
T.B)星さんはダンスをずっとやられてるんですか?
星)ダンスはずっとやってましたね、、、それこそファッションに本格的に触れたのがその影響です。
T.B)何歳くらいの時からやられてるんですか?
星)15歳くらいの時からですね。最初はHIPHOPからでした。
T.B)やり始めたきっかけはなんだったんですか?
星)中学校の先輩がDADAと言うダンス番組に出てて優勝する様な人だったんですよ。その先輩の弟が同級生でそいつもダンスをやっていたので影響を受けて始めました。そこからNEWYORKスタイルにハマっていきました。
T.B)じゃあ洋服屋さんで働き出したのはいつぐらいだったんですか?
星)高校卒業してからすぐ。ドレッド掛けたくて。ドレッドがOKな仕事って言ったら一番カッコいいのは洋服屋。(笑)
T.B)そうだったんですね(笑)そこからどんな経緯でお二人は仕事で関わるようになったんですか?
川崎)アパレルを仕事にして10年以上かかってるんですけど、、、最初は憧れだったんで、僕もアパレルやりたいなって思ってて、入ったのが原宿のショップだったんです。そこはイタリア系のセレクトで、HIPHOPと関係ないお店だったんですけど。そこの勤務時間が12時から20時だったんですよ。で、その当時僕、有名な先輩DJのレコ持ちをやってて、クラブ行って朝帰ってきて、すぐ行くと大変だから少し寝てから行きたいなって(笑)それが理由だったんですけど、、、そしたら1ヶ月くらい経って関西人の社長が「潰れそうやねん」って言ってきて(笑)あっ、、、これチャンスだって思って。NYスタイルに変えようよって提案をして。企画書出して、、、そしたら最初は10万出すから、ちょっとやってみろと。で、星さんに買い付けに行ってもらって。最初はドゥーラグとNEWERA。当時はNEWERAってオーセンティックのものしかほとんどなくて。渋谷はそういうカルチャーはあったんですけど、原宿はなくて。店頭に並べ始めて1週間くらいで、7割くらいが売れちゃって。そうしたら社長も驚いて、次は30万、次は50万、、、って。どんどん与えられた仕入額が増えて気づいたら星さんがその店のバイヤーみたいになってましたね、、笑
星)あとは自分でNYに買い付けに行って、ネットとかでも売ってたりしてたんですね。
T.B)それは何年前くらいの事なんですか?
川崎)俺が23、24歳くらいなんで、、、
星)13年くらい前か、、、たぶん、、、その頃から上野のバイトを辞めてからフリーで買い付け業者やってました。
T.B)そこのお店はタッグ組んでどれくらいで再建したんですか?
川崎)完全に変わるのは1年くらいかかりましたね。元の在庫も売れってなってたんで。それも売りつつ。そこからはもう、星さんは忙しくなっちゃったんで、僕が自分でNYやLAに買い付けに行ってみたいな感じでした。ショップのオリジナルブランドもやることになりました。
T.B) そのショップからMahogany Chameleonを立ち上げまではどんな経緯なんですか?
星)立ち上げはここ最近。去年だから2015年。それまでも皆で遊んだりパーティーしたりしてて。で、僕もアパレル離れてたんですけど、やっぱり自分が好きなの作りたいねって話してて。
川崎)その話しは結構前からしていて。ブランドを立ち上げる前にはDOOWOP(ドゥーワップ)っていう名義でクラブやラウンジ、フェスなんかでもDJとして活動してて。去年の秋くらいからそろそろアパレルもやり始めようかなって。
T.B)“Mahogany Cameleon”はどんなコンセプトなんですか?
星)ブラックなアーティストの中でもより黒いアーティストがよくリリックだったり曲のタイトルでマホガニーってフレーズを使うんですけど、僕らはそのフレーズに敬意を持っての”Mahogany”、そのあとの付いてるカメレオンは、トレンドっていい意味でも悪い意味でもすぐに変わるじゃないですか?でもそこに付いていけないと的外れになったり、ちょっとダサくなるじゃないですか?その流れにいい感じに乗っていきたい!マホガニーなりのコンセプトを持ちつつ素早くトレンド色に変わって行きたい!っていう想いを込めて”Chameleon”という名前を付けたので、それがほぼコンセプトになりますね。
T.B)デザインは全て星さんがやられてるんですか?
星)今の所はデザインは僕ですけど、アイデア出しは全員ですね。
T.B)アイデアを出す際に大事にしてるところはどんな所ですか?
川崎)星さんの直感的な部分ですかね。
星)シーズンテーマを敢えて付けない所が、カメレオンなのかなって(笑)
T.B)生地とかも色んな物を見て?
川崎)色んなサンプル取りましたね。国内外ボディでプリントして、、、
星)まぁそのデザインにあった、生地であったりボディを選んでって感じですかね。
T.B)定番にしていくデザインってあるんですか?
星)僕が今着ている、MCってデザインは定番のクラッシックロゴになります。
川崎)あと今回、Larry LevanっていうHOUSEのDJをサンプリングしてTシャツを作ったんですけど、今後も好きなカルチャーや影響を受けたアーテイストをサンプリングしたアイデアを取り入れていきたいですね。
T.B)凄い代物をサンプリングしたんですね。根底にはブラックカルチャーがあるんですね。
星)マホガニーですね。
川崎)サンプリングするアーティストもただ売れるからとかではなく、本当に敬意を持ってる人達でやりたくて。
T.B)でも、音楽を知ってる人達がくすぐられる所も出しつつ、、、って事ですね。今後の展開としてどんな事考えてらっしゃるんですか?
川崎)色々あるんですけど、来期でいうとスタジャンだったり、キルティングジャケットを出したいとか・・・。
星)とりあえずは、自分らが想像している物に、100%近いものを作る事が近々の目標ですね。モノヅクリって、どうしても100%のイメージを具現化することが難しいじゃないですか。でも、それを100%に近づけるのが当面の目標。それができれば超カッコいい物ができると思っているので。
T.B)そうですね。そこは曲げられないこだわりですね。今日は本当にありがとうございました。
星、川崎)ありがとうございました。
好きだからこそ敬意を払い、好きだからこそ自分のイメージしているものに100%近づけたい。さらに憧れの人、信頼出来る仲間と好きな洋服を作れる喜び。洋服が好きという以外の絆が色濃く時間と共にプロダクトに鮮明に落とし込まれて行くのだろうと僕は思った。
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