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「衣・食・蹴」を世界へ。

T.B)そうだったんですね。それでもFリーグに入って、今のFTWの動きになるまでの経緯を教えてもらえますか?

滝田)現状Fリーグはプロリーグではないんです。セミプロみたいな形で。プロリーグになりきれてないけど、プロリーグの様な形を見せてるだけであって、正直そういう現状も変えたいっていう想いで活動をしています。自分は初年度からプロ契約っていう形でGALLERY2(ギャラリーツー) にお世話になってる状態でやってますけど、他の選手はそうじゃなくて、選手の時間もありつつ、別の仕事をしていて、勿論選手としての価値を生かしながら仕事をしてる人が多いですけど。まだまだメジャースポーツとは言い切れないスポーツです。それをなんとかしたいっていう強い気持ちが根底にあって活動していたら、尾崎さん(現FTWプロダクトディレクター)と知り合って、なんとかフットサルをフットサルの畑からじゃなくて違う方面からも盛り上げたり触れるきっかけ作りたいって話しをずっとしてて。

T.B)尾崎さんと知り合ったきっかけというのはどういった機会だったんですか?

滝田)FTW主催の2012年のアジアカップ優勝祝勝会です。この当時はまだFTWは組織化されていなかったんですけど、もう一人のスタッフがまとめ役になってFTWっていうネームをつけてくれて、Tシャツも用意してくれたんですけど、そのTシャツを作ってくれたのが尾崎さんで。まさにFTWが形になって始まった日だったんですよね。

T.B)ちなみにFTWの名前はどんな由来なんですか?

滝田)まぁ、、、「コレで決まりだ!」っていう”For The Win”っていうのと、語呂合わせで、”Fut The World”を掛け合わせた感じで。後に、料理研究家の湖山さんも加わったことで”Food The World”になったり、色々と”F”から始まる単語が関わりが増えていったので「コレでどうだ」って。

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T.B)FTWの根底にあるコンセプトってどういった物になるんですか?

滝田)根底にあるのは、“「衣・食・蹴」を世界へ。”どれも本当にこだわってる所なんですけど、勿論最初に言ったのは、フットサルを広めたいって所からのスタートなんで“蹴”ってところですね。中井が良く言ってるんですけど、フットサルの良い所は誰とでもすぐに仲良くなれる。上手くても下手でもやれば仲良くなれる。っていうところで言葉を超えたコミュニケーションツールっていうのがあって。それをトップリーグでやってる僕らがここに居る事で、価値を高めて、FTWならではの活動がどんどんできるんじゃないかなっていう。なんていうんですかね。FTWのコンセプトっていうのは色々あって、、、それが逆にFTWの良さでもあって。“食”に関しては、料理研究家の湖山くれみが独特な世界観をもっているから、作り出す雰囲気とかライフワークを世の中に広めたいっていうのもあって、エプロンブランドだったり、今後色々展開していく予定ではあります。

T.B)”衣”の部分はどなたが、指揮を取っているんですか?

滝田)尾崎さんですね。

T.B)プロダクトへのこだわりとかありますか?

FTW尾崎 以下 尾崎)僕がこれを作ったのはみんなでイベントとか催しものがあったときに同じロゴが入ってる物が着れたらいいよねってところからスタートしてるので、基本的にはシンプルですよね。材質、材料としては、国内のものを使って、都内の弊社の工場で縫ってますし、全部僕が見えてる所で製造されています。誰が縫って、誰がこの生地を作ってるかが見える、そういった物作りをしていきたいと。

T.B)尾崎さんが管理が出来る範囲で展開しているってことなんですね。

滝田)どんなの着たい?ってみたいな話しはしてくれるんですよね(笑)で、僕らは勝手なままに作ってほしい物をぶつけて、尾崎さんが形にしてくれるっていう(笑)

尾崎)完全そこから引き算してますけどね(笑)

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T.B)じゃあ色んな業種、アイテムを共有しているのがFTWってことですね。

滝田)そうです。それがFTWなんです。その分野、コミュニティーを掛け合わせることでさらに良いものを作っていきましょうっていう想いで動いてます。そこにフットサルがあれば僕らは幸せですし、みなさんも幸せですし、みんなでハッピーになっていけるような環境を作っていきたいと思っています。

尾崎)“衣”であれば、フットサルという場に集まる人に着てもらうものを作りたいんです。フットサルプレーヤーは競技用のウェアはほとんど持ってるから、あくまでもフットサルに行くまでに着る、身に付けるもの。行って着替えて、終わってFTWを着て帰る。それが派生して応援に来る人もFTWを着ている。それを作りたかったんです。

T.B)じゃあターゲットっていうのは、フットサルに応援行く人と、フットサルをする人達?

滝田)ターゲットのうちの一つではあります。だけど、フットサルを文化にしたいっていう思いが自分の中であって。フットサルの普及のための服でもあり、お洒落でもある。っていうところは意識したいので、フットサルに関わる人、関わってない人達にも発信していきたいですね。

尾崎)おじいちゃんおばあちゃんに、フットサルの洋服だからって単純に言ったら「フットサルって何?」「サッカーの小さいやつです。」「あっ、わかりました」「じゃあ今度行ってみてください」ってなれば。

T.B)「衣・食・蹴」全てが入り口で、全てがゴールって事ですね。

滝田)そうです。で、どこ分野でもいいんです。その人達に取っていいところが見つかっていけば。

T.B)FTWがハブになるって事ですね。

滝田)そうです。

T.B)FTWの今後はどんな展開を考えてるんですか?

滝田)主にフットサルや、服とか食とかを通じていろんな活動をしたいんですけど、さっき文化ってワードを出したように、日本が持つ文化だったり、魅力っていうのは世界を向けて発信したいですし、共有をしていきたいです。僕らが知らない所もありますし、だから色んな分野を掛け合わせる事によって、僕らも知る+世界に発信していけたらなって。そうやって動いて行く事がフットサルを文化にすることに繋がるので。これだけフットサルコート、フットサル場の設備が整ってる国ってなかなかないんですよ、外国人が日本来てもこれだけフットサルがやれる場所があるっていうのがPRになりますし。今はなかなか予約が取れない状況ですし。だからもっと需要はあるってことだと思うんですよ。そういった環境が日本にあるってことは日本の魅力だと思うんですよ。

T.B)日本のフットサルが盛り上がる事を期待しています。今日はありがとうございます。

FTW)ありがとうございます。

フットサルを文化に・・・。世界を経験したからこそ、世界との差、また日本の素晴らしさを感じている滝田さん。文化にする事は色々な物を巻き込みながら浸透していかなければならない。フットサル盛り上げる為に、色々な分野と繋がり発信していく滝田さんのフットサルへの熱い想い、FTWの活動は、今後の日本のフットサル界の大きな一歩をもたらしてくれると僕は感じた。

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https://futtheworld.stores.jp/

Photographer:Reika Figuigui

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